最高の絶望を私に/終わりはない、次がないだけ/輝日宮(消えてしまったはなし)(源氏物語)/崖には何もない、のに/憂いの初子/辛いのは気まぐれ/苦しいのは海里/しらなくてもよかったよ/イルカは久遠に沈んでく/「届いた?」/はらはらと海におつる/「悲しみは、すべて窓から行ってしまったのでございます」/ギロチンで愛を紡ごう/ラッパはただ「地平線を知りたい」と/長雨はすぐに止んだ/遺愛は今も続く
(060722)(散華16)(さんげがうつくしいとはかぎらない)(※当時散華の「げ」を「か」と読み間違えていました)

そんな理由があるはずがない/レッドカーペットを刻む/蜂に刺されてみませんか/しなやかに世界は/「   」/時間か、人生か/次を求められずに/電灯は何を生む/志を欲す・士を欲す・死を欲す/淡々としたブルー/限りなくイエローは嫉妬に悩む
(060708)(真実11)(それはしんじつでしたか)

行きたいよゆめの世界/終わることなど、ある?/それ故に落ちていく/骸は血を流しても月を浴び/滲んだ絵の具はもう戻らない/浴びるよ野菊、沈むよ桔梗
(060713)(インソムニア6)

感じるのは無色だけ/名などいらないというのに/静かなるレクイエム、騒がしいアリア/ミッドナイト・ブルー/残るは幻のスカーレット/はじめの花は枯れました/手のひらに 夜/にびいろは泥水の涙を流し、/わずらわしい愛でも必要として/涙を流してくれたのならそれこそ至福/二年分の春闘/ガーターを切って/蟻がはう頭蓋骨/瑠璃花は散って跡を残さず/野面を踏みしめ、空をみあげる/デフォルトせず、太陽/死んで月は星は/呼ばれなかった花の香/鶯は夏に鳴くのをやめて
(060707)(悲しみ19)(かなしみのはてにはなにがあるのでしょう)

さざめき/夜が明けることのないように/泣き虫だなんて誰が言う/ライオンと月と崖と/野薔薇の少女はとても傷ついていた/限りなく近く、限りなく深く/私のかわりにこの紐を/リンゴは罪を誘った/睨む影/静かなる黒い箱、そして十字架/ロンドン橋はおとされた/いつかが来る日はある、と/初めから繋がってなどいなかったのだ/流れるがままに遠く/押されたときの感触/気体となって君はどこへ/道ができたのはそれきり/鶏の声で君は目覚める/掻きむしって出てきたのはただの醜さ/ざらめは溶ける/ロマンチストの人殺し/生まれてくると信じて/飾ることばも悲しみも、君に贈った白い花
(060421)(さよなら23)(さよならのかわりに、しろいはなをきみにかざろうか)

明日へ明日へ/生きる道/浮かぶ希望と/描く未来と今まで/同じことだった/掻き消し、絡まり/聞こえる春の唄/砕くために/景色/光、考、校/攫われ/しがみつく/姿桜に/切ないものだね/空の向こうの紙飛行機/立ちつくして/近づきすぎた存在/つまらない/手で掴んだ夢を/閉じる/なぐさめあい/二年前/抜かれた芽/ねだるように/乗ったときが最後/初めから/光すべてを/吹かれた風/へだて/ホームで/間違いは許されない/未完成の心/虫酸/メロディー/もらい泣き/八重桜/雪は溶けました/夜が過ぎ、ついに/ランドセルしょって/利口/涙淵/冷雨/廊下での出来事/別れと出会いと卒業証書/つなぐ/さよなら
(060122)(卒業46)

いくつもの/蝋燭/母に/握り締めた手を/ほどく/霹靂/とまりかけた/地図の向こう側/離脱/抜け出せず/ルビーを壊した/陰陽の/わかりはしない/数々の/よもや、/太鼓の音が近づいてくる/劣等/そがい/つれづれ/ねんごろに/なつかしい、な/雷雨/無念晴らせず/渦潮/いずこへ/野狐/終わりなき/管/山の向こうの向こうの/まだ来ぬ/怪我、しているのですか/ふがいなしに/今度/えにし/手づかみ/浅瀬/狭霧/気違い/夢は何処だ/迷路/見切ったつもりだった/しき(変換自由)/枝/雲雀/もう一度/責/鈴の音が消えた
(06 )(いろはにほへと)

外灯が揺らめいた/牛車でお迎え/群青の雲/下駄を鳴らし/語弊/ざらめ/時差の大きさ/ずたずたになっていたね/是が非/雑巾/堕胎を/自決するよ/頭蓋骨を胸に抱きて/デクレッシェンド/どこまで/馬鹿にしてくれ/美を求めて三千里/無様に/べっこう飴のかたち/僕の終演
(06 )(濁音)

あなたに永遠の水を/いつかは/薄暗い中で/エンドレス/オルガンの音/悲しみを/キリストの胸に/黒/消し去ってしまえ/こだま/漣のもとに/知りえない/素肌/生前、僕は/空の向こうは暗闇だって僕は知ってる/互いに/散った/強がり/掌の冷たさといったら/飛んでいった/泣くことも許されず/二度目の今日が来た/縫う/願いを/野薔薇のとげ/果て/東から西へ/ふぶき(変換自由)/経る/他には/まただ/宮さん、どうか今月今夜の(金色夜叉)/無声/女狐めが!/望月の夜/やりばなどない/夕人/夜明け/裸子植物/理非/ルーレット/霊御一行様入ります/炉/我ここに/をかし/終止符
(06 )(あいうえお 2)

ああ幻想の闇へ/稲妻光る/上は遠い/鉛筆から/追いかけてよ/烏の家/君の考えを聞かせて/九時ちょうどに/蹴飛ばしてやりたい/このまま/さすらい/死の花/スローテンポ・ダンス/背を向けて/それから幾日もの谷落ち/血の味がした/つかのま/手紙/扉の向こうには/何か何故に何を何の/鶏は朝をひたすらに/ぬかるみ/眠りへと/遺る/はがされた/光など見えぬではないか/ふらつきながらも/変動/ほえる/祭りの夜のことだった/見わたすかぎり/無情とはよくいわれるが/め(変換自由)/藻掻く/やはりな/遺言、唯一/予知夢/羅刹/リバース/流観/冷凍された/ロスト/悪ふざけがすぎたのだ/己を/口を開けずに
(06 )(あいうえお)